クーパーで関宿に行った

関宿(せきしゅく)は三重県亀山市にある「重要伝統的建造物群保存地区」(ながい)で、東海道がまだ旅人で賑わっていた頃に栄えた宿場町、なんだそうです。

僕も全く知らなくてツーリングマップを眺めてたらたまたま目に入ったので、いっちょ行ってみるかということで訪れた次第です。

下道で伊賀を抜けるなどしても良かったのですが、天気が午後から怪しいということで新名神と東名阪を使って一気に目的地に向かいます。

近くに道の駅「関宿」があります。ここに車をずっと停めて観光してはいけません。関宿の付近には数カ所の無料駐車場があるので、そこに停めると良いです。

昔の町並みが完全に残っていますね。個人的にここがすごいと思うのは、今も人々がここで生活していることであると思います。京都の祇園は歓楽街なので住んでいるというよりは商売と観光の場、高山のさんまち通りも同じような場所であると思いますが、ここでは今も伝統建築物とともに人々が住み、生きているのです。


郵便を取り扱ってくれるんでしょうか。昔の郵便局ってその地域の有力な人が担っていたようですね(いちいち局を建てるよりも地域で有力な人に頼んだほうが手っ取り早かった)。ここもそうなのかはわかりません。


西側の果てには休憩所が。


中は昔ながらの土間。


そしてなかなか立派な和室が。


誰もいません。貸切状態。お茶を持ってこればよかったなとちょっと後悔してました。


ここで夕方に一杯やりたい。


西側の果てには駐車場も有ります。

途中すれ違ったおばあさんに、ここは11月の初めの日曜日に祭りがある、という情報を頂きました。今はひっそりとしてるけど祭りは打って変わって華やかになるんだとか。その時になったらまた来てね、ということでした。


この宿場町、かなり長いです。ここまで建物が必要だったということは、昔はどれほど賑わったのかが想像できます。これでも最も賑わいを見せていた頃に比べれば少ない方で、案内板によるとかつては家の数が632件あり、陣屋も置かれ、宿屋も42件あったそうです。


関地蔵院。重要文化財の指定を受けています。


ここでは江戸時代から親しまれてきたという「志ら玉」が販売されています。志ら玉っていうのは雑な紹介をするとあんの入った餅です。


夏は冷やして食べると美味しいそうです。6個入り+1個を購入し、1個は歩きながら食べました。


八百屋と思ったけど名前的に魚も扱ってるっぽい?

すれ違った地元のおばあさんは観光に来た一人一人にたいして「こんにちは。来てくれてありがとう」と丁寧にご挨拶をなされていました。


東の果てには鳥居がありました。この鳥居は伊勢神宮式年遷宮をとりおこなった際、古い鳥居を移築するのが習わしだそうです。


ここがこの街の郵便局のようです。それにしてもすごい建物ですね。


和洋で階層を作ってて面白い。

まさか三重の亀山にこんな街があるとは...ずっと関西にいますが全く知りませんでした。恐らく他の多くの関西人も知らないのではないでしょうか?
訪れて感じたこととしては、やはり人がまだ住んでいるということで「伝統とともに暮らす街」というところにこの街の魅力を感じました。また宿場町までは特にそれを感じされるものはなくて、宿場町に入った瞬間に伝統的な町並みがぱっと目に飛び込んでくるのが印象的でした。

一方で、認知度があまり高くないため、観光客がかなり少ないのではないかなと思います。実際、歩いていても観光している方は20人に満たなかったと思います。

伊勢志摩サミットで伊勢志摩が取り上げられ注目されている思いますが、この宿場町も同じように賑わってくれたらなあと思っています。ちょっと伊勢志摩からは遠いですけどね。新名阪を通るなら通り道ではあるので。

あと関係ないけどクーパーの写真撮るの忘れた...