009 RE:CYBORG観てきたので感想

 
【本予告編】 映画『009 RE:CYBORG』(サイボーグ009)
 10月にまどか☆マギカの映画を観に行った時に,やたら予告編が印象に残った「009 RE:CYBORG」.気になったので観てきました.

観に行く前

 監督は神山健治さんということで,攻殻機動隊のTVシリーズとか,東のエデンを作ってた人で,どちらも最高に面白かったのでかなり期待していました.

 また,今回は手書きを一切使わない,全て3DCGということで,動きとか塗りにどれくらい手書きと差が出るのかなと気にしながらの視聴でした.

観てみた感想

ストーリ

 かなり挑戦的な内容だったかなと.なんか攻殻とか東のエデンはえらくわかりやすいテーマで,それも現実的な問題を対象とし,立ち向かっていくという感じだったのに対し,今回は「神」というテーマについて登場人物たちで掘り下げ,真理に近づいていこうとする,というもので,ちょっと「押井守っぽいところがあるな」という印象です.

 こういうものって,最後どうまとめるかっていうのがやたら難しいと思うんですが,本作品もそこがかなり甘いという感じで,ラストあたりでは「ちょっまっ...」という心境でした.あそこをもう少しなんとかできたらかなり良かったと思うのですが,そう簡単な部分でもないので,難しいところです.

映像

 映像に関しては,3DCGとセル塗り的な表現をうまく合わせていて,変な違和感は湧いて来ません.さすがに完全に手描きアニメーションのような動きは無理ですが,それでも3DCGの強みである迫力のあるシーン(爆発でガラスが粉々になるとか,思い切って動くアングルとか)が全面に押し出されていて,そういった強みにうまく日本的な動きと塗りが乗っかっている,という感じ.この表現はなかなかおもしろかったと思います.

音楽

 音楽は川井憲次さん.本当によかったです.冒頭のタイトル出るOPの曲なんか最高で,あの時点でサントラ購入を決意するレベル.迫力あるシーンとよくマッチしていて,映画のクオリティを底上げしています.

結局のところどうなのか

 僕はサイボーグ009を全く知らないんですが,それでも結構楽しめました.いい作品だと思います.映画として納得のできるクオリティは確かに備えていて,観て満足はできるかなと.サイボーグ戦士やたらかっこいいのも素晴らしい.あとフランソワーズ可愛い.
 
 ラストの残念感は確かにあるといえばありますが,「ラストがクソすぎて最低の映画だった!!訴訟!!」という事にはまずならない出来です.エヴァもいいですが今は人がやたら多いと思うので,ちょっとこちらも観てみたらいかがでしょう.

おまけ

 なんか劇場に行ったらカードもらえました.フランソワーズです.やったー!!
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