新車バイクを買うときの交渉方法

ちょっと険しい顔をしてバイク屋に行く

 フレンドリーにする必要はない。買うときに情に流されてはいけない。これぐらいがちょうどよい。ほんの少し偉そうぐらいにしたほうが、客としてはちょうどよい。

バイクを見せてもらう

 例えば「GSR750見に来たんやけど」という感じで、バイクを見せてもらう。この時、店の人がいきなりどっかにいくようなら、そこのバイク屋は多少怪しい。どんなバイクか説明しないといけないはずだから、近くにいないとおかしいはずである。
 ここで軽く雑談して、どんなバイク屋なのかをチェックする。対応がしょっぱかったら、よほどのレアバイクでない限りその場を去る。
 この時、軽く値段を聞く。「これいくらぐらいになんの?」という感じ。そうすると向こうも軽く答えてくれる。この時にいきなり値引き交渉はしない。

商談に入る

 このバイク屋ならメンテもしてくれそう、このバイクなら問題ない、と思ったら「ほんなら、ちょっと店入って値段聞きましょうか」っていって商談に突入する。まずはさっき聞いた値段と同じ値段が提示される。ここから交渉開始。交渉はいやしいことではなくて、お互いが納得する値段にする行為。もしこの時点で、自分が納得してるなら交渉しなくて良い。
 注意点としては、この交渉が成功すればもう買うのが確定するということである。半端な気持ちで交渉したりしない。交渉して納得する値段に下がったのに「やっぱりちょい考えます」とか言うと迷惑極まりないので、絶対にしてはならない。

まず値段を下げてもらう

 例えば、98万8500円という値段が出て、自分が納得しないなら下がらないか交渉する。この時変にフレンドリーにしない。納得してないのだから、素直に険しい顔をすれば良い。言葉以外の意思表示も大事なのである。
 「98万8500円か...うーーーん....................これもうちょっと何とかならんのですか?」とか言う。すると相手はおそらく「結構値引きさせてもらってるんで」「アフターサービスはしっかりしてる」「その分オプションとか付けるなら、オプション品安くする」とかいう話になる。それでも悩み続ける。ただしずっと黙っててはいけない。適度に話を混ぜる。「メンテは大体ウチでやるしなあ」「アフターサービスでどんなもんなんです?」「オプション品もあとでじっくり付けたいしなあ....」「免許取ったばかりであんまり余裕ないんですわ」とかである。距離を縮めることが重要。
 よいバイク屋なら、ここで「じゃあ端数きって...98万、こんなもんでどうですか?」とか「じゃあちょっと下げて...」とかやってくれる。何もやってくれなくて、納得出来ないならそこで買う必要はない。去る。

オプション品をお得につけてもらう

 直接値段が下がらなかったり、納得する値段にならないなら次はこれである。「オプション品あると思うけどどんなもんがあんの?」という感じで話をすると、必ずオプション品カタログを持ってくる。そのカタログをみて話をする。「これ付けてもらえたらなあ...」「これ、マケてつけてもらえへんのです?」といった具合である。いいバイク屋ならちゃんと話を聞いてくれる。話も聞いてくれないようなバイク屋ならすぐさま去る。お互いが納得しようとしているのだから、その話にすら乗ってくれないのは良いバイク屋ではない。

ヘルメットやジャケット、グローブをお得につけてもらう

 新車バイクを販売しているのなら、ヘルメットやジャケットも売っている(僕はヘルメットはアライかSHOEIを進める。もし余裕が無いのなら、二輪メーカのヘルメットでもまあ問題ない)。バイクと同時購入で安く買えないか交渉する。「免許取ったばかりでヘルメットとか無いんやけど、(ここで買ったら)安くなったりせえへんの?」といった具合である。

担当の人を名前で呼ぶ

 大体お互いの話が盛り上がってきた中盤ぐらいから発動すると良い。相手も、見ず知らずの人にいきなり厳しい相談されてもつらいものがある。バイク屋が名札を付けてたら、名前で呼ぶ。またはPCで見積もりを作っているのなら、見積もりデータに担当者の名前が表示されてるからそれ見て呼ぶ。例えば「中村さん、このバイクシールド4000円って書いてあるけど(4000円やったらつけれるんちゃうの)?」といった具合である。こうすると少しだけ距離が縮まる。ただし、こちらは情に流されてはいけない。相手との距離を近づけるだけである。

懇願

 まだどうしても納得できないなら、最後はこれである。担当の人を名前でよんで、最後の値引き交渉。ここまでくるともう大きくは下がらない。端数削ったり数千円下がる程度である。ここで嫌そうな態度をされたら去る。もしもどうしようもないけれど、相手も「もうこれが精一杯なんですわ!」という感じを受けたのなら、もうこれ以上は無理。あとは現状の値段、そしてこの店を信頼できるかどうかで決める。
 万が一店の人が迷っているようなら「あとこんなけだけ引いてくれませんか!これやったらもう買うねん!!頼みますわ!!」という一撃が効果を発揮する場合がある。けど使い方がちょっと難しい。

その他

若いと多少なめられる

 おっさんだと成功する確率が高い。でも若いからといって諦めず、勉強だと思って交渉してみる。お互いが納得するのが大事。

初心者だと多少なめられる

 バイクわかる人といっしょに行くのが良い。交渉も任せる。

独自のキャンペーンで値下げをしているところもある

 例えばYSPで免許取得後に新車を買うと、費用を2万円サポートしてくれる。取得前に申し込みが必要。http://www.ysp-members.com/support/getLicense/

まとめ

 値引き、正直言ってあんまり大きく下がらないことが多い。けれども良いバイク屋なら必ず何とかしてくれる。話はちゃんと聞いてくれる。これは値段だけではなく、どんなバイク屋かを知るためにも重要な行為。雑なバイク屋に命を乗せる車両を預けたくはないはず。お店とは今後も付き合いがあるから、値引き交渉はぜひやってみると良い。