ツーリングマップル

初めてツーリングマップルを買ったのは14年前。狂ったようにバイクを乗っていた時代。当時はバイク用のナビはおろかスマフォは存在すらなく、僕はお金もなかったのでケータイの使い放題プランにすら入っておらず、デジタルで自分の位置や地図を表示するすべはありませんでした。


そのためツーリングマップルをバイクに積載し、地図をある程度頭の中に入れつつ、案内板を見て目的地を目指していました。ツーリングマップルは観光案内にもなるスグレモノで、宿でメンバーみんなでツーリングマップルを見ながらワイワイとルート設定したのを覚えています。


そして時が経った現在。GoolgeMap が素晴らしくよくできていて、ツーリングマップルも散々見たということでかつて使っていたツーリングマップルは友人にあげてしまい、もう買うことはないかなと思っていました。しかし、やはりツーリングマップルの情報というものは GoolgeMap がある今でも大いに価値があるものだと再認識。数年の時を経て再び購入しました。



そこでふと思いました。今あの時みたいにツーリングマップルだけでドライブしたらどうなるんだろう?と。今は車ですのでナビがありますし、スマフォで目的地の情報をいくらでも検索できるのですが、あえてそれらをやめてしまおうと思ったわけです。


そんなわけで、ナビとスマフォの検索を封印し、ツーリングマップルだけで目的地に向かって走ってみました。ツーリングマップルで目的地を考え、方面の地名や国道名をある程度覚えて走り出します。ナビを入れてないとなんとなく落ち着きません。車はバイクと違って車幅がでかいので、道を間違えてもUターンがしにくいため気を使います。


高速道を抜け、とりあえず目立つので確実にたどり着ける道の駅にやってきました。「道の駅あいの土山」です。


ここはツーリングマップルに「ソフトクリーム入れ放題」と書いていたので気になっていました。


これが入れ放題の現場です。

400円払うとアイスのコーンが渡されます。そのコーンにアイスを好きなだけ盛ってくださいということでした。



うーん頑張ったつもりですがもうちょっといけたかも....すれ違った子どもは凄まじい塊が載っていたので尊敬しています。



なんと初桜も売っていました。今回は保冷バックがなく、また家の冷蔵庫にはすでにたくさん日本酒が入っているので諦めました。



実はドロドロなので...遠目でパシャリ。


ここから土山宿を目指します。といってもすぐそこですけど。ナビが使えないのでそれっぽい案内板を探します。ナビなしツーリングは道を走るのは実は結構簡単で、目的地の細かい場所に到着するのが難しかったりします。事前に調べてもないのでマトモに車が入れる幅の道なのかとか一切わかりません。



とはいえそんな騒ぐようなものでもなく。一度素通りしてしまいましたが、細めの街道を少し走ると資料館に到着しました。駐車場もありました。入館料と駐車代、どちらも無料です。



この宿場町の全長は2.5kmだったそうです。この距離だと、現代人なら30分ぐらい歩いてもまだ宿場町を抜け出せない感じですかね。土山宿は難所「鈴鹿山脈」の前にある宿場町なので、必然的に多くの旅人が宿泊することになり大変賑わったそうです。



資料館の階を上がると、なにやら展示物が。



東海道宿場町の名物が並んでいました。各地の名物を食べるのが楽しみだったと書いてあって、今と変わらんなと思ったり。


宿場町も少し歩いてみました。



帰りは時間があったので下道で。もちろんナビ無しでツーリングマップルのみ。国道1号線を大津方面へ走りつつ、国道307号線経由で信楽を抜ける三段です。



国道307号線は道幅も十分にあり快走です。



信楽はもう何回走ったかわからないのでナビどころか地図も不要です。



茶畑があったのでよって帰りました。



全部ツーリングマップルで走り切ることで、少し昔の気持ちを思い出しました。ツーリングマップルを素早くバラララーとめくって現在地を探すあの手癖は今も健在でした。冒険感があって楽しいですね。なんでもかんでも効率よく進めるだけがベストではないことを教えてくれます。もっとも完全に地図を頭に叩き込めればナビよりも効率良くなるかもしれませんが。


次はもうちょっと複雑なルートを設定してみたいですね。