Wear OS でウォッチフェイスを作る場合、コードを一切書くことなく、GUI エディタで秒針とか画像とかをドラッグして動かすだけで作成する Watch Face Studio というツールがあります。
ウォッチフェイススタジオは↑からインストールできます。
最近発売した Pixel Watch を使って遊んでみましょう。
store.google.com
時刻表示の実装
例えば時針を追加する場合、メニューから時針を選ぶと画像選択画面になります。
エディタの画像フォルダにあらかじめ用意された時針があります。png
画像です。ここから選んでもいいし、自前で時針の動きをする画像を用意することもできます。
実機で動かす
実機をデバッグモードにします。設定 -> システム -> デバイス情報 -> バージョン
とたどり、ビルド番号を連打したら開発者モードになれます。
その後、設定 -> 開発者向けオプション -> Wi-Fi 経由でデバッグ
を On にしておきます。ドキュメントを見るとここで ip アドレスが表示されるとのことなのですが出てこないので、設定 -> 接続 -> Wifi
から接続済みのアクセスポイントをタップして ip を表示して覚えておきます。
Run on Device を押すとビルドされ、接続先デバイス画面が出てきます。
まだ Pixel Watch は出てないと思うので接続します。+ をクリックして
ip を入れるダイアログが出てくるのでここでさっき覚えた ip を入れますと、時計にデバッグを許可するかどうか通知がくるので許可します。デバイス一覧に時計デバイスが表示され、一覧から時計デバイスを選択すると実機でウォッチフェイスが起動します。
アンビエントモード対応
Wear OS の文字盤は、しばらくすると画面が暗くなって省電力モードに移行します。Watch Face Studio ではこのモードに入った時に、必要ないものを簡単に非表示にできます。
例えば省電力モードでは秒針を動かすのは無駄なので消したい場合は、ALWAYS-ON タブを選んで、ここの目のマーク(change visibility)ボタンを押せば消すことができます。
ジャイロで遊ぼう
ジャイロが面白いです。手首の傾きを検知して画像を動かす、といったことができます。
画像を貼り付けて、PROPERTIES の GYRO の Apply Gyro をオンにして、適当に値を入れます。
RUN ペインを開くと、時計のセンサなどの値をエミュレートできます。ジャイロはぐりぐり回して遊べます。
デバイスで動かしてみました。アンダーテールの犬がコロコロしています。
なお省電力モードではジャイロは無効になってます。
感想
Android のスマートウォッチが出た当時に一度ウォッチフェイスを作ろうとして、めんどくさすぎて諦めた経緯がありました。ですがこれだと一瞬で誰でも作れて嬉しいです。WatchOS 向けに作成するとストアに公開できないという制約にぶち当たりますが、Wear OS は公開できるのも嬉しいですね。ただジャイロのウォッチフェイス作るとなんだか時計の発熱と消費電力がきつい気がします。