間取りは家作りにおいて大きな要素で、多くの人がはじめに悩むポイントでもある。
かつての間取りにはそこまで個性というものは現れにくかったと思う。
だが、昨今の価格高騰、金利上昇、土地がない、などの観点から、ゆとりのある広さを取ることが難しくなっている。
要するに、十分なお金がない。そこで小さい家でいかに広く見せるかに躍起になる必要が出てきている。例えば以下のような具合だ。
廊下は可能な限り減らす
廊下はできる限り設けないものとする。廊下は移動するためだけの機能しかなく、贅沢なものになりつつある。
ドアを可能な限り減らす
ドアも減らしていく。ドアがあると壁が増え、圧迫感を生み出す。ドアは意外と値段が高く、お金もかかるという事情もある。
玄関を開けたらいきなりリビング
廊下は可能な限り減らす と ドアを可能な限り減らす の合わせ技。
かつては玄関ホールを設け、そこから廊下が設けられていた。しかし昨今は家が狭く、もはやこれらは贅沢品になりつつある。
少しでも広く見せるため、玄関とリビングを同化させる。こうすることによってリビングと玄関の圧迫感を減らす。
要するにワンルームマンション感が出ることになる。
これの良いところとしては、リビング空調が玄関まで達するので、玄関に行ったら極寒、灼熱といった不快感がなくなる。
階段はリビングに
階段を独立して設けるとそのスペースがもったいないし圧迫感が出る。そこで階段はリビングに配置し、あえて見えるようにする。こうすることで広く見える。
子供部屋は3畳程度から
子供部屋に5~6畳設けていた時代は終わりつつある。家が狭いので、そんなに床面積を取ることができない。3~4畳とかでなんとかし、学習机とベッドが置けたらよしとする。6畳とりたい気持ちはわかるが、何せお金が足りない。
また、子供部屋に篭らないような家の設計が推奨されつつある。勉強もリビングで行うなど。
洗濯物を部屋内で干せるように
部屋の広さというよりも、こちらは庭の広さの話。
洗濯物を外で干す時代は終わりつつある。花粉がつく、防犯上の理由などもあるが、これには価格値上がりと金利上昇の事情から、十分な庭を取れる土地を買えない、という事情も関係している。
脱衣場などで洗濯物を部屋内で干せるようにする。こうすることで庭がなくても干せる。ベランダを用意するてもあるが、ベランダまで持っていくのは面倒なのでこちらが選ばれることが多そう。
今は家作りとしては最悪の時期であると思う。生活費が高い、家の価格は高い、土地も高い、金利は上がる.... 今作る人は、いかにコンパクトに、いかに広く見せるかに注力することに苦心することになる。