家の床に貼られている板について考えたことがあろうか。
家を作る時に初めて考えました、という人がほとんどだろうと思っていて、自分もその一人である。
色々あるが、個人的には無垢材を強くお勧めしたい。これは建売ではむずかしいオプションでもあり、満足度に直結する。
床材はコスト面から妥協されがちで、まあ突板でいいや〜となりがちなのだけど、家の中でもっとも体に触れる場所とも言える。
車の内装品質を高めるときに、よく触る場所にソフトパッドを設けたり、ボタンの品質をあげたりする、家のそれが床材である。
無垢床は突板より多くの空気を含むため足触りが良く、床を「立って移動する場所」から「座って過ごせる場所」へと変える。どこでも座れるようになると、思いがけない場所に居場所が生まれてくる。こうして、家の空間はより豊かになる。
無垢床にはいくつか材質がある。針葉樹の杉や檜、広葉樹の樺(バーチ)など。単純に良い足触りを求めるなら針葉樹が良いとされる。空気の層が多いからだ。ただ、工務店によって材のラインナップは限定されていることがあり、床材はデザインにも直結するので、デザインとのバランスも考えて選んでいくことにはなる。
もう一つ観点がある。それは硬さ。自分は足触りで言えば針葉樹の「檜」が一番良いと思っている。しかし檜は非常に柔らかく、物を軽く落とすだけでも簡単に凹み損傷したりする。
昨今ではリモートワークもあり、重い椅子を家に置くことも増えていることから、ある程度の硬さがなければ床がボロボロになることも予想される。よって、少し硬めの材の方が安心ではあると思う。
無垢床は水に弱く、濡れたらすぐに拭き取らなければならない。これが育児と関わってくると、例えば子供は簡単に物をこぼすわけなのでどうか。また無垢床は季節によって伸縮したりする。これによって反ってしまったり、歩くとメキッと音がする可能性、などがある。
我が家は無垢床を選択したが、水に関してはさっと拭いてなんとかなっている気がする。ただ伸縮に関しては、やっぱり反っているところはあるし、メキメキ音がしてしまう箇所もある。これを特性と捉えて許容するか、欠点と見做すのかは人による。
最後に、無垢床でよくあるのが「1階は無垢床、2階は突板」というコストダウン戦略だが、これはぜひ全部無垢床を検討してもらいたい。2階にいった瞬間に足触りが劣る体験を一生やるのかやらないのかという重要な選択になる。