実家に行って自分の子供部屋を少し整理した。
その際に「大切なものファイル」を発見した。中には資格証とか賞状とか、手紙とかが入っていた。
あと、封筒に入ったお金がいくらか入っていた。すべて祖母からもらったもので、過去の自分が使わずにここに貯めておいたのだった。
当時、祖母は近所に住んでいて、一時期よく遊びに行っていた。帰り際に「持っていき」ということでお金をくれたのだが、使う気になれず貯め込んでいた。何故ならこれを使ってしまうと、祖母に会う目的がお金をもらう目的になっているような気がしたからだった。自分はただ祖母と過ごしたいだけだった。
祖母はもう亡くなっており、思い出の品のような扱いにもなっていた。封筒には筆でちょっとしたメッセージも書かれおり、流石は昔の人だけあって達筆であった。
ただずっと現金を置いておくのも...ということで、最近子供が瞬足っていう靴を欲しがっていたので、それを買ってあげることにした。もらってから十年以上経ってようやく使うことができた。
祖母も孫にあげたお小遣いがまさかひ孫の靴に化けているとは知る由もなかっただろうし、またもし知れたとするなら喜んでいると思う。