フードプロセッサー「YE-MM41R」を購入しました

去年ぐらいより気になっていたフードプロセッサーをようやく購入しました。なんで必要かって言うとムース系の料理を作りたかったから。

適当に調べるとクイジナートが良さそうだったのですが、日本製ということとネガティブな意見が見られなかったこと、何よりもデザインが素晴らしく良かったので山本電気のYE-MM41R」にしました。

http://www.ydk.jp/homeelectronics/yamamoto/mm41.html

ずっとキッチンに置くものなので見た目は結構重要だと思うんですよね。勿論性能がまず確保されていてこその話ですけどね。

このフードプロセッサーの特徴は無断階で回転を調整できることです。ダイヤルの数字を大きくすればするほど素早く回転します。大体素早くやってれば良いように思えるのですが、例えばいちごのような水分の多い食材の場合には、ある程度ゆっくりやったほうが上蓋まで飛び散らなくてよい、とかあるのかなあと思います。


歯と容器は完全に分離できるため、簡単に洗うことが可能となっています。おかげでかなり洗いやすいです。

買ってすぐさま2つ料理を作ってみたのですが何の問題も無く仕事をこなしてくれました。動作音も予想よりは大きくなく、これならソコソコのマンションなら大丈夫だろうなあと思います。


これはハムのムース。ちょっと焼いたフランスパンにつけて食べます。


これは生クリームといちごで作るムース。冷蔵庫で冷やしてそのまま食べます。

いろんな食材をムースにするのが面白いです。ムース以外にもひき肉作ったり里芋を擦ったりするのにも使えます。一番いいなと思ったのが生クリーム混ぜる時です。ボタン押してボーッとしてたらすぐ出来たのには感動した。

まあしょっちゅう活躍する機械ではないですが、あると時たま便利な機械でした。

AndroidNのDropPermissionsを使ってアプリケーション間でDragAndDropする

Android N Developer Preview 1 いきなり発表されましたね。
http://developer.android.com/intl/ja/preview/index.html

現状の機能で最も派手で目立っているのは「Multi-Window」です。これは画面分割で2つのアプリケーションを並べて表示できる、というものですね。

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ところでこのMulti-Windowには面白い機能があって、それはWindow間のDragAndDropです。画面分割して2つのアプリケーションが表示されている場合、その間をViewのDragAndDropをさせることが可能であるということです。またこのDragAndDropは、全く別のアプリケーションが対象であっても可能という面白い特徴を持っています。

シンプルなアプリケーション間のDragAndDrop

試しにシンプルなDragAndDropを試みてみます。テキストを相手に送るために、imageViewをDragAndDropしてみましょう。送る側、受け取り側、双方は別のアプリケーションとします。

送る側

imageView.setOnLongClickListener(new View.OnLongClickListener() {
            @Override
            public boolean onLongClick(View view) {
                ClipData.Item item = new ClipData.Item("このテキスト渡したい");

                String[] mimeType = new String[1];
                mimeType[0] = ClipDescription.MIMETYPE_TEXT_PLAIN;

                ClipData clipData = new ClipData(new ClipDescription("text", mimeType), item);
                imageView.startDragAndDrop(clipData, new MyDragShadowBuilder(view), null, View.DRAG_FLAG_GLOBAL);

                return true;
            }
        });

受け取り側

root.setOnDragListener(new View.OnDragListener() {
            @Override
            public boolean onDrag(View view, DragEvent dragEvent) {
                ...
                if (dragEvent.getAction() == DragEvent.ACTION_DROP) {
                    if (dragEvent.getClipDescription().hasMimeType(ClipDescription.MIMETYPE_TEXT_PLAIN)) {
                        resultText.setText(dragEvent.getClipData().getItemAt(0).getText());
                    }
                 ...
            }
        });

ぱっと見ではこれまでのDragAndDropと変わりませんね。しかしいくつか新しいメソッドが登場しています。

startDragAndDrop()

startDragAndDrop(clipData, new MyDragShadowBuilder(view), view, View.DRAG_FLAG_GLOBAL);

 これは従来の startDrag() を置き換える形で新しく登場しました。これによって、startDrag() は非推奨となっています。
メソッドの利用法としては startDrag() とさほど大差がありませんが、注目すべきは第四引数の View.DRAG_FLAG_GLOBAL というflagです。

View.DRAG_FLAG_GLOBAL

 実態はただのint型定数です。View.DRAG_FLAG_GLOBALstartDragAndDrop() の第四引数に渡すことで、Windowを超えてのDragAndDropが可能になります。ここに渡すべきflagはいくつか種類があります。これは後述しますがDropPermissionsで非常に重要になります。

 上のコードでは登場しませんが、DragAndDropを停止する cancelDragAndDrop() や、Drag中の影を入れ替えることのできる updateDragShadow() なども用意されています。どちらもDrag操作を開始した側でしか呼べない点には注意してください。

 ちなみにDragが始まるとその瞬間、他のWindow内に対してDragEventのAction ACTION_DRAG_STARTED が伝達されます。Windowを跨がなくとも、他のアプリはすでにDragが開始されている事が分かるのです。

 ただのテキストやインテントを渡すだけなら、おそらくこれぐらいを知っていれば良いと思います。しかしこの機能で本当に面白いのはここからです。

DropPermissions

 アプリケーション間をまたいだDragAndDropが可能になったということは、受け取り側はそれに備えて色々考えなければなりません。その中でもとりわけ気になるのは「一体どんなデータが飛んで来るのか」ということだと思います。データによってはパーミッションが必要です。例えばアドレス帳のUriが渡された場合、処理するために READ_CONTACTS が必要です。
 
 どのパーミッションが必要なUriがどのタイミングで渡されてくるのか、アプリ開発者には検討がつきにくいと思います。可能であれば、Uriが渡された時にどんなパーミッションが必要か教えてくれると嬉しいですね。さらに欲を言えば、パーミッション周りの処理を勝手にやってもらえると非常に助かるというものです。

 そんな要望を叶えてくれるのがDropPermissionsです。DropPermissionは、Dropされた側がUriにアクセスするために必要なパーミッションを一時的に付与します。これが意味するのは、Dropされた側はパーミッションの実装が不用であるということです。

DropPermissionsを利用したDragAndDrop

 まずは送り側が「Uriを読み込む権限が必要です」と教えてあげる必要があります。その方法はこうです。

        imageView.setOnLongClickListener(new View.OnLongClickListener() {

            @Override
            public boolean onLongClick(View view) {
                Uri myPerson = Uri.withAppendedPath(ContactsContract.CommonDataKinds.Phone.CONTENT_URI, "3");
                ClipData clipData = ClipData.newUri(getContentResolver(), "Uri", myPerson);
                imageView.startDragAndDrop(clipData, new MyDragShadowBuilder(view), view, View.DRAG_FLAG_GLOBAL | View.DRAG_FLAG_GLOBAL_URI_READ );
                ...

 startDragAndDrop()の第四引数に注目してください。

 View.DRAG_FLAG_GLOBAL | View.DRAG_FLAG_GLOBAL_URI_READ

 としています。このメソッド複数のflagが渡ることを期待していますが、引数としては一つだけを受け付けます。 | で算出された値を渡すことでどのような状態を指定されているのか認識される仕組みです。

 View.DRAG_FLAG_GLOBAL_URI_READは単体で使えないという性質にも注意が必要です。View.DRAG_FLAG_GLOBAL_URI_READView.DRAG_FLAG_GLOBALと一緒に使われることを期待しています。

 もし書き込み権限が必要である場合は、View.DRAG_FLAG_GLOBAL_URI_WRITEを指定します。他にも幾つかのflagが用意されています。

 DropPermissionsrequestDropPermissions()メソッドによって作ることができます。これも Android N Developer Preview 1 からの新機能です。

        root.setOnDragListener(new View.OnDragListener() {
            @Override
            public boolean onDrag(View view, DragEvent dragEvent) {
                if (dragEvent.getAction() == DragEvent.ACTION_DROP) {

                    DropPermissions dropPermissions = requestDropPermissions(dragEvent);
                    getFrendNames(dragEvent.getClipData()) // ここでUriを元にデータを取得してる、とします。
               ...

 requestDropPermissions(dragEvent)によって、権限が必要である場合は付与されます。このメソッドから DropPermissions が返ってきた瞬間、このActivityが生きている限り自由に受け取ったUriに対してアクセスできます。もしも権限が必要ない場合や、なにかしらの理由で取得できない場合はnullを返すようになっています。この仕組みにより、受け取り側はAndroidManifestにパーミッションを定義する必要すらありません。

 Uriからデータを取得するために、返ってきた DropPermissions をどうこうすることはありません。ただし「もうこれ以上権限を保持する必要が無い」と判断したのならば、 release() メソッドを呼ぶことで破棄できます。

        root.setOnDragListener(new View.OnDragListener() {
            @Override
            public boolean onDrag(View view, DragEvent dragEvent) {
                if (dragEvent.getAction() == DragEvent.ACTION_DROP) {

                    DropPermissions dropPermissions = requestDropPermissions(dragEvent);
                    getFrendNames(dragEvent.getClipData()) // ここでUriを元にデータを取得してる、とします。
                    dropPermissions.release();
                    getFrendNames(dragEvent.getClipData()) // java.lang.SecurityException: Permission Denial
               ...

 ちなみに与えられたpermissionは、Dropされて得たUriのみに有効です。全く別のUriを組み立ててアクセス、というのは出来ません。

所感

 非常に面白い機能であると思います。Multi-Windowありきの機能ですのでMulti-Windowどれだけ使われるのかがポイントになりますが、Androidの強みであるアプリ間の連携がさらに強化されているなという印象です。ひょっとするとAndroidは、ある程度複雑な仕事にも使えるパワフルなOSを目指しているのかもしれません。
 まだPreview 1 ですので今後変更される可能性は大いにありますが、全く別になるということは無いと思います。正式リリースが待ち遠しいですね。

奈良県吉野郡天川村のみたらい渓谷に行った

まだ春には早いですが、たまたま気温が高かったこともあり、久々にちょっと遠出してみることにしました。目的地は適当に決めた天川村の渓谷。

セローかクーパーで迷ったのですが今回は結局クーパーにしました。セローの出番はもうちょっと後かな。

京都から奈良に行くのはとにかく大変。高速道路が無いためずっと下道で行かねばなりません。しかも奈良市内を抜けねばならず、この奈良市内がまた混むのでとにかく苦痛でしょうがない。

そこそこ早めに出たのですが結局ついた頃には昼ごろになっていました。



誰もいねえ...

渓谷への道はとにかく狭く、大きめのセダンだったら行けないことはないが、苦労するだろうなあという道でした。

駐車場は有料で一時間300円と書いてます。しかし誰も居ないので支払い方がわからない...。最悪事務所っぽい建物の入り口のどこかに300円置いておくか?

まあ出発時に考えようということで、ひとまずはおいといて渓谷に向かってテクテク歩いて行きました。


滝の音が鳴り響いてます。奥に見える橋は渡れるようです。



奥にまた別の滝が見えますね。


奥に見えた橋はこれ。歩くと結構揺れます。


高い!


橋が連続します。うっかりスマートホン落としてしまわないかヒヤヒヤする。



水が綺麗すぎてびっくりしました。


落石だと思います。お気軽なハイキングのための場所ではない。


これ以上行くのは危険そうなので引き返しました。

車に戻って駐車料金の支払いどうしたもんかと考えていると管理者っぽい人がきて駐車料金を回収してくれました。

帰る頃には駐車場はクルマでほぼ埋まっていて、なかなか人気の場所なんだなあと感じました。

ミニクーパーのスマートフォン置き場が無い問題

ミニクーパーは内装をデザイン重視で作っています。また小さめの車内に色んな物を詰め込む必要があったため、収納スペースは余り多くはなく、使い勝手もいいとは言えません。

僕が特に問題に感じたのがスマートフォン置き場でした。

スマートフォンをただ置くだけれあれば、アームレストの収納スペースに無理やり詰め込めば(水平では入らないので斜めにしてなんとかぶち込む)格納できますが、アームレストを出し入れしたり、路面の振動が伝わるとカタカタなるし、何よりもMINIのシステムに有線ケーブルで接続することができません。

Bluetoothでも接続できるのですが、音楽は有線で接続したほうが明らかに音質が良いし、また充電するためにも有線接続を是非行いたいのです。

そのため有線接続できる場所になんとか設置場所を確保したいのですが、とにかくいいスペースがなく、なかなかどこに設置すべきか決められないのでした。

悩んだ挙句、こうしました。

オートバックスで売っていたスマートフォン入れです。1000円ぐらいだったと思います。両面テープで助手席側の右足側に貼り付け。

振動等でスマートフォンが飛び出ないギリギリの角度を確保しています。

ケーブルはおまけ程度に付いている網(小物収納スペース?)に這わせて可能な限り見えなくしています。

運転席側にしなかった理由は、運転席だと足をフッドレストへ動かした時にケースに当たるからです。助手席だとそんなことはないので、なんとか設置することができています。

走行中に画面を見ることはできませんが、運転に集中したいので問題ないかなあと。

ミニクーパーS(F56)素人ドライバーの「走行性能」インプレッション

前回は見た目についてのインプレをお伝えしました。

funnelbit.hatenablog.com

今回は自分なりに感じた走行のフィーリングについてお伝えしたいと思います。

 

まあ正直言ってバイクほどにはわからないんですけどね。それでも購入検討されてる方に少しでも役に立てたらなあと思ってます。

エンジンスペック

馬力は192馬力で、5000回転で最大出力をだすキャラクターです。
ガンガン回すエンジンではなく、低中回転で元気なエンジンですね。
排気量は2リッターでハイオク仕様。ターボを駆使して馬力を稼いでいます。
 

 
ところでエンジンには「ツインパワーターボ」と書いていますが、これはシングルターボですツインターボではないのでご注意を。
 

街中走行は問題なく走れる

セレクタを握り、Dレンジに入れます。セレクタにはしっかりとした手応えがあり質感を感じます。こういったスイッチやレバーを操作した時の質感は大事ですね。好印象です。
 
ブレーキから足を離してクリープで走り出します。力強く発進。軽くアクセルを加えてやると、前にグググッと進み、すでにかなりの加速力を持っている事が伺えます。
 
ちょっとした追い越しも少々アクセルを加えるぐらいで十分。急な上り坂も大して踏まなくともらくらくと登ってしまうパワーがあります。
 
町中であればアクセルを踏み込むことはほとんどないでしょう。
 
その割にはエンジン音は非常に静か。振動もほとんど有りません。静かすぎて拍子抜けするレベルです。初めて乗った時、これホントにエンジンかかってんの?アイドリングストップかかってるんじゃないの?と思わせるほどに静かでした(ちなみにアイドリングストップも付いててONにすると本当にエンジンが切れます)。
この静かさはそのまま高級感に繋がると思います。加速するときには若干ボーという音を響かせてくれます。
 
視界は良好。クーパーSはあくまでも「スポーティカー」なので、スポーツカーのように視界が悪いということはありません。
 
ノーズの先も把握しやすいため、街中で苦にはなりません。
 
バックもキチンと後ろが見えるので、問題ないと思われます。
 
ハンドルはどっしりとしており、ドイツ車らしい手応えがあります。
まあ正直いって街中ではオーバースペックなフィーリングです。もっとスピードを上げるとビシっと決まりそうな予感を感じます。
 
足回りはガッチリとしており、路面にギャップがあると結構はねます。これは人によってはとてもつらい特性かもしれません。ただしガチガチの足ではないので、ちゃんとショックは吸収してくれます。少なくとも僕は全く問題無いと感じました。
 
逆に「機敏に反応してくれるので面白いなあ」と思って乗っています。
 
ブレーキはかなり効きます。ただしこれはちょっと効き過ぎですかね。街中でこれほどまでに強力なブレーキは必要ないと思います。
 
少し気になったのは二点。まずATの変速が燃費重視なのか、ギアを落として欲しい時になかなか落としてくれないことがあります。
これによって程よく加速しようとしても
 
自分「よしちょい加速」
 
クーパー「ブォー....」
 
自分「あれ?」
 
クーパー「ブオー..ブォォン!」
 
自分「今かい!」
 
と言ったことが稀に起こります。
 
二つ目は、意外と小回りがききません。
例えば駐車場から出るとき、ハンドルを目一杯きっても思ったほど大して曲がりません。この辺りの仕様はスポーティカーという事なのかもしれません。

山道走行で活きるエンジンとゴーカートフィーリング

 
山道に入ってまず感じるのは幅の大きさです。やはり3ナンバーということなのか、意外と道が狭く感じてしまいます。
ガードレールがかなり近く感じ、これのどこが「ミニ」なんだ、という思いになります。
 
そしてひき続き気になるのがATの変速。どうも思ったようにしてくれません。もう少しエンジンブレーキを使いたい、もうちょっとだけ引っ張ってくれれば...やはり所詮ATはこんなもんなのか...そんな思いが頭をよぎります。
 
そんな思いを解決するのがSモードです。
 
ATセレクタをDから左に倒し、Sモードに入れるとアイドリングの回転が若干高くなります。
 
高回転まで引っ張ってくれるようになり、シフトもトントンと落としてエンジンブレーキを使ってくれるようになります。
 
スポーティな感じですが決してめちゃくちゃ引っ張るとか、ガンガン落とすとか、そんな押し付けがましくなく、普段の街乗りもこれでいいんじゃないか、そう思わせる変速です。正直言ってこちらの方がしっくり来ますね。
 
Sモードで変速さえ良くなれば後は問題ありません。加速はやはり素晴らしく、トルクを活かしてグイグイ前に進んでいきます。高回転まで回す爽快感はあまり無いですが、僕はトルク型エンジンが好きなので問題無いです。エンジンブレーキも極自然。違和感はありません。
 
どっしりとしたハンドリングはペースを上げるとしっくりきます。少しの操作でクイックに車体が反応し、すぐさま旋回を初めます。驚異的な安定感があり、地面をはうようにグググッとコーナリングします。
 
まあ車体は重めなので決して軽快ではないのですが、それでもゴーカートフィーリングを感じさせる挙動は十分に備えていると思われます。
 
街中でやたら効くなあと感じていたブレーキは山道でも期待以上の働きをします。特に下り道。そんな軽い車体ではないのですが、しっかりとブレーキがかかります。これもゴーカートフィーリングを感じさせる一端を担っているのかなと思いますね。

高速道路では性能が楽さに繋がる

高速道路では持ち前の硬い足と剛性のある車体でしっかりと駆け抜けてくれます。
 
ペースを上げても全く不安定にならず、むしろ速度を上げれば上げるほどしっくりきますね。少々の横風でもちゃんと踏ん張ります。
 
パワフルなエンジンはそのまま運転の楽さにつながります。流れに乗ってもエンジンはまだまだ余裕を感じさせます。
 
結果として運転が疲れにくく、高速道ならどこまででも行けそうだなあと感じてしまいます。 

パドルシフトは意外と楽しいし使える

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この車両にはパドルシフトが付いています。自分は正直パドルシフトには懐疑的でした。
 
やはりギアはレバーをガチャガチャやって変えるものだと思ってたし、親や親戚がそうやってMTを操作して運転するのを見て育ってきましたからね。なんかゲームのコントローラっぽいなあと。あんまり使う気になれなかったのです。
 
ところが実際に使ってみると、意外とギアチェンジしている実感があります。恐らく変速のダイレクト感がATにしてはあるからでしょう。パコンとシフトスイッチを押してギアを合わせて山道をグイグイ登っていくのは、MTほどでは無いにせよ、なかなかに楽しいです。

走行モード

この車両には3つのモードが用意され、切り替えることで走行性能が大きく変わります。

グリーンモード

エコモード。パワーを抑え、エアコン出力も抑えられます。メーターにはエコ判定ゲージが表示され、燃費を抑える走行が促されます。
実際にはどれ位燃費が抑えられているのかわかりませんが、確かにパワーは抑えられるので、燃費向上には貢献していると思われます。
 
走行フィーリングはモッサリとしたものになります。アクセルを軽く加えても余り加速せず、ATの変速設定も燃費重視に変更されているのではないかと思います。高速道路ではパワー不足を躊躇に感じます。特に高速の追い越しの際、踏んでからかなり待たないと加速してくれません。
 
僕はこのグリーンモードをほとんど使いません。理由はなぜか眠くなるからです。恐らくパワー感が無いために眠くなるのではないかと見ています。 
 
どうでも良いですが訳し方が面白いですね。「効果的な走る喜び

ミッドモード

標準モード。ミニを運転する場合は基本はこのモードだと思います。
スポーツモードにしなくてもこのモードの時点で加速は十分にあります。街中、山道、高速、すべてこのモードで走っています。
 
このモードでATをSにするか、マニュアルシフトにすれば大体の場合は必要十分です。
 
むしろ街中ではパワーが有り余っています。非力なクルマから初めて乗られる方はアクセル踏み過ぎでびっくりすると思われます。
 
高速の追い越しも少々踏み込めば軽々と追い越せます。ベタ踏みする機会はサーキットでもないと恐らくほぼ無いでしょう。
 
やはり訳し方が面白いですね。「際立つMINIの走る喜び」。

スポーツモード

最高のゴーカートフィーリ
   ング」。
 
ターボのブースト圧も変わり、とにかくやたらと速くなります。アクセルには瞬時に反応し「グラララララー!!!」と勇ましいエンジン音を奏でながら一気に加速しようとします。エンジンのフケも明らかに良くなっています。
 
マフラーからは「パンッ!!」というミスファイア音まで出るようになります。最もこれはしばらくスポーツモードを使い続けると、コンピュータが学習してなくなっていくらしいです。
 
オプションで「ダイナミック・ダンパー・コントール」という電子式の可変サスペンションを装着すればサスの硬さも変わるようです。僕のクーパーにはつけていないので、変わるとどんな感じなのかはわかりません。
 
とてもおもしろいモードなのですが、恐らくこれを常用するとあっと言う間にスピード違反で免許がなくなります。エンジンはとにかく加速しようとし、呼応してドライバーも踏んでしまう。
 
余談ですがこういう走るエンジンっていうのは人間の頭の、理性ではどうしようも無いところに直接訴えてくるんですよね。
 
このモードもそのたぐいなので理性で抑えるのはなかなかに困難です。
 
そのため僕はほとんどこのモードを使いません。ただたまにパワーを味わいたいときがあるので、その時はオンにして喜んでいます。
 
ここまで書いてみると大体がミッドモードなので、まあ必要ないといえば必要の無いものです。ただ、フルパワーが味わえる車体!というだけで、満足感も違ってくるものです。ここは人それぞれだと思います。
 

総評

ヒトコトで表すならゆったり走ってもキビキビ走っても満足できるクルマ、だと思いました。
 
2リッターで193馬力とは結構なパワーエンジンかと思いますが、このクーパーSのパワーはとにかくやたらめったら速く走るために特化したものではないと思います。ゆったり走る場合でも、エンジンのパワーを楽しみ、また上質なエンジン特性を味合わせる事を狙って作っているのではないかと思われます。
 
高い剛性の車体も、のんびり走るのにはオーバースペックですがそれが上質さにつながっているのだと感じます。
 
そしていざ速く走りたいとなった時もエンジン、車体ともにしっかりと応えてくれる。どんな人が乗っても、どんな走り方であっても合わせてくれる。そんなオールマイティーなクルマかなと僕は感じました。
 
とは言え街乗りオンリーで使うには余り向かないと思います。足も硬いし小回りもきかないので日常の足にぜひどうぞ、というものではないです。恐らく向いているのは、普段は街乗りにも使いながらも、休日には遠出もしたいし、山道も結構走る。人も3, 4人乗せたい、そして運転が楽しい車がいい。そんな人ではないかと思います。
 
 
とまあ二回にわたって自分なりにミニクーパーS(F56)をインプレッションしてみました。少しでも参考になったら嬉しいです。

ミニクーパーS(F56)素人ドライバーの「外装・内装」インプレッション

小さくて、4人乗れて、200馬力近くある車だと国内では選択肢がなく、どうしたもんかと思っていたところ、運のよさも相まって納車したミニクーパーS(F56)。納車して大体5000km走ったところで、インプレッション記事を書いてみようと思い立ちました。
僕はこれまでの人生ずっと二輪であり、これが初のマイカー。加えてまだ納車して1年も立っていないのでまだまだ素人ドライバーですが、自分なりに可能な限り詳しく書いていきたいと思います。

この記事では外装と内装を紹介します。走行性能についてはまた別で紹介します。

3ナンバー化されたボディ

今回の変更で気になるボディの大きさ。前回まで5ナンバーであったミニクーパーは、なんでもかんでも巨大化しようとする時代の流れに抗えず、ついに巨大化。3ナンバーとなりました。




遠くからぱっと見ると意外に大きさに気が付きませんが、乗り込んでみるとやはり3ナンバー化の影響は大きかったのか、予想より車体が大きいと感じます。

特に大きいと感じるのが峠道に持ち込んだ時で、道がかなり狭く感じます。

それでもセダン等に比べたらまだ小さい方ではあるので、山道も気をつければいけますし、バック駐車も大して苦ではありません。

ドアは意外と大きく開くので、駐車した時に開ける場合は注意してください。

フロントシートの居住性について

シートはスポーツカーっぽく左右から包みこむ、ちょっと硬めのタイプ。初めは腰が痛かったりしましたがすぐになれました。硬めですがコシがあり、長距離でも疲れにくいなと思っています。

3ナンバー化してもミニはミニということなのか。FITなど国内産普通車や、最近のよく出来た軽自動車に比べると圧倒的に狭いです。例えばフロントシート中央にはアームレストがありますが、これを下ろしているとサイドブレーキやナビの選択ダイヤルやボタンに触れることができません。狭い車内のためにダイヤルの置き場がそこしかなかったのでしょう。
また運転席側でATセレクタレバーを操作しようとした時、ダイヤルを助手席の人が触っていると手がぶつかったりします。

僕はアームレストを基本諦めて、代わりにシフトレバーに手を置いて走行しています。Dレンジに入れておくと調度良い位置にあるのです。
渋滞でのんびりしているとき等、気が向いた時にアームレストを使っています。

前方視界は良好ですが、それでも国内産コンパクトカーに比べると視界は狭いです。シートもちょい下の方に有りますからね。前がちょっと見にくいと感じるかもしれません。

シートはおもいっきり後ろにして全部倒せば仮眠できるスペースを確保できます。

...なんだか妙な写真で申し訳ありませんがこんな感じで足を投げ出して寝ることができます。もっともシートは硬めなので、あくまでもちょっと仮眠する程度の用途でしょうか。

後部座席の居住性についてその1

恐らく多くの方が気になるであろう、後部座席について少し詳しく見ていきます。

写真で見るからにはめちゃくちゃ狭そうですよね。人間が収まるのかという。

ところがこのリアシート、意外と座れます。フロントシートを普通な位置にセットしても座れます。
確かに足元は狭いです。しかし足がフロントシートの下に入るため、意外と苦痛ではないのです。


この写真に出ている足の大部分がフロントシートの下に収まるようになっています。

天井も168cmな僕なら十分なスペースがあります。長身の方は勿論厳しいでしょうが、日本人の平均身長ぐらいであれば乗れてしまいます。

後部座席左右にはカップホルダーがあり、またセンターにもカップホルダーがあるため、意外と居住性を考えられたことが伺えます。

ただし強調しておきたいのですが、決してゆったり快適ではありません。あくまでも我慢できるレベル。例えば僕なら40分ぐらいであれば我慢できると思います。そこからは苦行ですかね...個人の感想ですが。

だから3人ぐらいであれば、ドライバーはずっと運転席、残り二人は前後を定期的に入れ替えすることで、結構な航続距離を稼げるのではないかと思われます。実際それで一日500km走りましたが、なんとかなりました。

もしもご家庭を持たれていて、家族でたったひとつの車にするならオススメしません。絶対に文句が出ます。その場合は5ドアを選択されると良さそうです。

後部座席についてその2

後部座席についてもう一つ。意外と乗れますが、忘れてはならないポイントが3つあります。
まず、後部座席にはエアコンが無いということです。このクーパーS、また後日記事にまとめますが結構車内が暑いです。
そのため夏頃パーキングに車を止めておき、さあ出発となった時、前の人はエアコンを全開することでなんとかなりますが、後ろは暫くの間暑い中我慢する必要があります。

ふたつ目は窓が開かないということです。例えば景色の良い海辺に差し掛かった時、多くの人が窓を開けたがるでしょうが後ろは開きません。またひとつ目のポイントと重なりますが、暑くても窓を開けるという技が使えません。

これが後部座席の窓です。結構広いですが開きません。

3つ目は意外とうるさいということです。エンジン音はさほどなのですが、ロードノイズと風切音が結構聞こえるようで、しかも後部座席で窓も開かないということで音が篭っているようですね。実際後ろの人と話をする時、高速道路を走っているときは普段の話し方だと何言ってるのかわかりません。ちょっと大きめの声で喋って貰う必要があります。

内装について

これはもう文句無しで良いです。異様に豪華。非の打ち所がありません。まず目を引くのがセンターにセットされたモニタ。ナビやオーディオシステムや車体チェックシステムその他諸々がこの画面に集約されています。

画面は左右に分割することが可能です。これは左に地図、右に再生中の音楽を表示しています。今は再生してないので右は空っぽです。

画面の操作はタッチパネルではなく、両側フロントシートの間にあるセレクタで行います。

十字キーの付いているセレクタタッチパッドにもなっていて、地図で細かい地点を直接指定するときに役立ちます。

大きなナビ画面の周りにあるリングライトは、普段はタコメーターになっています。エンジンの回転数が上がるとライトが徐々に右に向けて大きくなるワケです。他にもエアコンの風量ダイアルを操作した時にもエアコンの風量を示したり、後述する走行モードを変更した時に光ったり、防犯システムとして光ったり、とにかく色んな場面で色んな光り方をします。

リングのみならず色んなところが光ります。



色々光る内装のおかげで夜がとても楽しいです。


赤色とかエグくてかなん!!という方でも大丈夫です。画面上部の色切り替えトグルスイッチを操作することで、様々な色に変更することができます。
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内装のスイッチ類はトグルスイッチになっており、上下に動かせます。どちらに動かしても必ず真ん中に戻り、ONのときに動かしたのならOFF、OFFの時に動かしたのならONになります。エンジンスタートもトグルスイッチになっています。

オーディオ

めっちゃ音が良いです。いたるところにスピーカーが付いており、迫力ある音を出してくれます。なんとアームレスト側面(運転席側)にまでスピーカーが付いていますからね。

オーディオ端末の接続は、Bluetooth経由か、AUX(ステレオミニジャック)か、USBを使うことで行えます。iPhoneAndroid端末も勿論使えます。センター画面にはジャケットも出ます。

オーディオ機器を常に接続していなくとも、車自体に20GBの音楽保存領域が確保されています。

ラジオも付いています。見知らぬ土地でラジオをつけると地域毎に違っていて面白いです。

ハンドル

この車両にはジョンクーパーワークスのハンドルが装備されています。パドルシフトが搭載されている他、ハンドルに付いている機能ボタンから色んな機能を呼び出せます。音楽の再生やクルーズコントロールハンズフリーな電話操作などです。

音声コマンド機能もここから利用できます。音声コマンドボタンを押すと、音楽が一時停止され、音声入力待機となります。この時に「ルート案内終了」などと言うとルート案内を終了することができます。

ATセレクタ

最近流行りだしてきた電子式のものではなく、昔ながらのガチャガチャするやつです。一番上が「P」で、一番下が「D」。「D」から左に倒すと変速がスポーツモード「S」となり、そのまま上下に動かすと擬似マニュアルシフト「M」になります。
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もしもATセレクタを「D」のまま、ハンドルのパドルシフトを操作した場合、一時的に「M」になり、しばらく操作せずに走行するか一時停止すると自動的に「D」に戻ります。

ドライビング・コントロール・スイッチ

走行モードを3種類の中から選べるスイッチです。スポーツ・ミッド・グリーンとなっています。

スポーツにするとめちゃくちゃ速くなります。リングは赤色に。


ミッドが普段のモードです。オレンジのリングになります。


グリーンは燃費優先モードです。緑色のリングになります。エンジンパワーが抑えられ、エアコンの効きもマイルドになります。

もしもドライビング・コントロール・スイッチを搭載しない場合、走行モードは常にミッドとなります。つまりドライビング・コントロール・スイッチを付けなければ、MINIのフルパワーを味わう事はできないということになります。

このスイッチ、ディーラーでの後付けは絶対にできません。購入するときは本当に見送るか慎重に選んでください。ただしディーラー以外でこのスイッチを後付けしてくれるショップも存在します。実は僕もそのショップを利用しました。

モードごとの走行のインプレはまた別に紹介します。

MINI Connected

スマートフォンに専用アプリをインストールし、端末と車を接続することで利用可能になるシステムです。フォースメータ、スポーツメータが利用可能になる外、カレンダーなど様々な機能をスマートフォン側で追加インストールし、利用することができます。

様々な機能をスマートフォン側で追加・削除できるのはメーカーとしてはとても良い作戦だと思います。ところで前まではTwitterみたりRSSリーダ見たりできたのですが最近アップデートしたらなくなりました。そもそも見る暇無いのでどうでもよいです。とにかく、こういった変更もスマートフォン側のアプリを更新するだけで反映され、車側の機能が強化されるわけですね。

メータ

ちょっとレトロなカッコイイメータが装備されています。

左が回転計、真ん中が速度計、右がガソリン残量を示します。速度計の下部にある液晶には航続可能距離、平均燃費、速度メータなど様々な情報を表示することができます。表示の切り替えは、ウィンカーレバーの先についているボタン一つで可能です。
このメータ、実はハンドルのユニットとくっついており、ハンドルの位置を調節するとメータも動きます。

夜になるとこのような光り方となります。

ちなみにカッコイイですが文字が小さく、結構見づらいです。でもカッコイイので全く不満がありません。

ライト

LDEなのでめちゃくちゃ明るいです。

ライトスイッチはBMWの伝統通り、右下のくるくる回るスイッチです。

オートライトはトンネル抜けてもなかなかスモールライトを消してくれません。日本車はすぐ消してくれるのになあ、といつも思ってます。

総評

とにかく異様に良く出来ています。塗装もピッカピカで綺麗だし、スイッチ類をおした時の程よい感触、飽きないLEDライトインテリア、円を中心に練りこまれたデザインなど、ただただ良い車です。確かに、使い勝手で少々面倒なところはあります。完璧に4人乗せれるわけでは無いし、3ドアは後部座席へ荷物を出し入れしにくい。

しかし全ては見た目のため。MINI3ドアというキャラクターのためです。これで見た目や内装がしょぼければただの「使い勝手の悪い車」ですが、見た目がめちゃくちゃ良いためなんでも許してしまいます。

ちょっといい目の高級車になれた方でも、十分に納得できるできの良さであると思われます。

まあ少々大きめになったのはちょっと残念ですが、それでも居住性の事を考えたらやむを得ないかなと思いますし、納得できる範囲内です。

と、ここまで見た目のみのインプレでしたが、勿論クーパSの本領は走行性能で発揮されるわけです。これについてはまた後日まとめて公開しようかと思います。

funnelbit.hatenablog.com