京都市内のみやこめっせで開催された、日本酒サミットに行ってきました。
入場手続きを済ますと案内パンフレットやお猪口がもらえます。このおちょこは再入場時の際に必要となります。
参加している蔵はこんな感じ。やはり京都伏見の蔵が多い。京丹後の蔵は1ブースのみ。県外からは意外と参加している蔵が多くて、北海道の蔵から佐賀の蔵までありました。
開始するとみんなすごい勢いでブースに向かって行きました。実際にはそんなに慌てなくても大丈夫です。
こんな感じで提供されています。ブースの人と酒の話ができる。
飲食用の座席とテーブルも用意されています。しかし満員で座れませんでした。
日本酒の販売もされていましたが、種類はかなり少なめ。
おちょこの販売もされています。値段はピンきりですが、安ければ500円のものもあってお手頃です。
京物の販売も。酔っていると我を忘れて買ってしまいそうになります。
飲食店も出店しています。飲食物は持ち込み不可ですので、酒の肴はここで買うことになります。人気のあるお店は売り切れが発生していました。
トークセッション会場。「日本酒と和食文化」についてのトークがここでなされます。
京都市長がお酒をついでいます。
「月の桂」増田徳兵衛さんの姿も。
佐々木酒造の佐々木晃さんの姿もあります。
トークが始まりました。トークでは日本酒と和食の関わり、その海外展開についての展望をどうするかを軸に話が進んでいきます。
日本酒で乾杯条例について
- 「日本酒で乾杯条例を制定したが、一杯目は日本酒、その後はビールになる人が結構多い。これは料理がビールの方が合わせやすい、洋食が食の中心であることに起因していると思う。日本酒に合うような和食をもっと押して行きたい」
「和食を押して、和食の合う酒として日本酒。そしてそのような伝統が息づく街京都、食文化としてこれを世界に向けて発信したい。」と京都市長。
和食の状況ついて
- 「和食は作るのが難しい。フランス、中国の料理なら料理大全がある。和食にはない。作り方も、一見してわかりにくいものが多い。もっとわかりやすく、誰もが手軽に作れる指南書が必要」と村田氏。
和食の海外での状況について
- 「現在は世界に和食を広げていく段階。今、各国では色んな和食を見ることができる。そこには日本人からするとおかしなものもあって、例えば変な寿司もある。でもこれについて怒ろうとは思わない。日本に初めてパンが来た時、日本人は餅に見立て、中にあんこを入れてアンパンとした。これで外国人が怒ったか?怒らなかった。そして京都なんかは、パリよりもパン屋が多い街になった。」
「また、日本人はパスタを作るとき、いきなりたらこを混ぜる、ということをした。このことでイタリア人は怒ったか?怒らなかった。その結果、パスタは日本人誰もが愛する食べ物になった。」
「各国に合わせた物に変化するのは当然。変化を認め、普及したその後に、日本人でも違和感のない和食というものが追求されると思っている」と村田氏。
日本酒の海外での状況について。
- 「日本酒は外国でも誤解されていることがある。それは、キツイ酒、という誤った印象を持たれているということ。実際に日本酒を進めてみると、旨い!と言われることが多い。少しずつ日本酒は広まってきていて、最近はフランス料理店にも置かれるようになっている。もっとシェアを伸ばしていきたい」と増田徳兵衛氏。
ミス日本酒について
- 「現在、ミス日本酒は日本全国から選抜している。でもこれで満足はしていない。いつかは世界各国からミス日本酒を選抜していきたいと思ってる」と京都市長。
日本国内の日本酒、和食状況の話をするのかとおもいきや、世界に向けてこの食文化をどう伝え、どう活かしていくのか。そういう話が展開されていて、とても興味深いトークセッションでした。
酔っててなにか忘れましたが食べてた。もう何杯のんだは覚えていませんが、15ブースぐらい回ったところでギブアップ。時間をかければもっと回れるのですが、そうすると今度は制限時間でタイムアップになるので、まあこんなものでしょう。
今回のイベントは色んな蔵の酒を試飲することが出来ましたし、面白そうな蔵を見つけることも出来ました。早速購入して友人に送ったりしています。値段もお手頃なイベントだったので、次回も参加してみたいなと思っています。