山梨銘醸は毎年この時期になると蔵開きを開催します。僕は京都に住んでますので、中々行くことができなかったのですが、今回東京出張のタイミングと蔵開きのタイミングがたまたま重なり、さらに友人が車で連れて行ってくれると言うことで、念願の初参加が叶うこととなりました。
うおおおこれが七賢!杉玉がめちゃくちゃ大きい!
駐車場から移動してすぐの所に受付があります。ここでは試飲の受付の他、蔵見学の受付も行なっています。僕は時間がなくて諦めました。蔵見学はすぐに埋まるので早い目に受付した方が良いです(別料金で500円だったかなと思います)。
1000円で試飲コーナに置かれている全てのお酒と、高級酒の試飲ができる券、それを注ぐためのお猪口、あとはお土産用の日本酒が貰えます!
お土産用の純米大吟醸酒。
派手なアート壁の横に小さなドアがあり、ここが試飲会場の入り口です。
中はこんな感じ。ナンバリングがされています。このナンバー、いくつあるのかと言うと17ぐらいあったと思います。つまりなんと17種類ほど飲めると言うことです。此処にない5つに加えて2つのお酒は高級酒でここにはなく、高級酒コーナにてチケットと引き換えになります。
注目は蔵開きでしか取り扱わない蔵出しシリーズ。通常版と一年熟成版があります。本醸造でたまに感じるネガがない、よくできた一品でした。
一応「一人一杯」が存在しない(もちろん、闇雲に飲み続けるのはマナー違反かと思います!)ので、注意しないとあっという間に飲み過ぎてしまいます。少量ずつ、チビチビといただきました。
おつまみコーナもあり、鴨ロースやハム、ソーセージといった品が無料で提供されます。
貝のおつまみを提供してるブースも別にあり、こちりも無料で提供されます。気に入ったらパック詰めの商品を買うこともできます。あまりに美味く、1パック購入しました。
熱燗コーナも用意されています。
どのようなお酒かわかるように、説明文も用意されています。
高級酒試飲コーナに行くと、なんと醸造責任者の北原さんも待機されていて、お酒を注いでくれるんです!これはすごい!せっかくなので少しお話をさせていただきました。
- 高級酒シリーズは山田錦で揃えているのは、やはり品評会向けの味わいになるからか?
「その通りで、ひとごこち、夢山水がうちが力を入れている酒米だが、やはり品評会では山田錦を使った方がねらった味わいになりやすい。ちなみに山田錦は兵庫県産を使う」
- 七賢がスパークリングを作る理由を知りたい
「乾杯は泡でと言う文化がある。それはビールや、シャンパンといった類のお酒。日本酒ではない。日本酒には泡がないから。泡のないお酒で乾杯と言っても、日本もそうだが、特に世界では通用しない。やはり泡のあるお酒が必要。そしてうちは特にこだわりを持ち、ガスや味を後から注入することはせず、あくまでも酵母の力にこだわる」
- 精米歩合を37%など、あえてキリがよくない数字で止めているのはなぜか?
「一時期、コメは磨けば磨く程よいという時代があった。しかしそれでは面白くない。うちは七賢の7を精米歩合の中に盛り込む。だから37%や47%といった数字が生まれる」
- 七賢の酒のネーミングはどうやって決めているのか?
「竹林の七賢」からとっている。他にはこの辺りの地名などから取る。例えば甲斐駒ヶ岳から「甲斐駒」など。
他には天皇陛下が過ごしたとされる部屋を覗き見たりできます。ちゃんと受付すれば中にも入れるらしいです(確か200円)。
1000円でここまで楽しめる蔵開きは僕は見たことがありません。大満足です。七賢が好きな方はもちろん、日本酒好きなら確実に満足できるイベントかと思います。
おまけ
七賢の蔵の目の前には元祖「信玄餅」を販売しているお店があるとの事だったので、買ってみました。
やたらと美味かった。他の信玄餅とは明らかに違います。なんかやたらと透明感のあるお餅だなあと感じたんですよね。七賢のお酒を飲んだ時もそんな印象を受けたのですが。興味のある方は是非。